2025/11/21 PwCシンガポールのMarcus Lam氏(Executive Chairman)によるキャリア講演会

キャリア講演会 実施報告「これからの時代に世界で通用する人材になるために」

 

2025年11月14日、PwCシンガポールのExecutive ChairmanであるMarcus Lam氏をお招きし、「How to become globally capable talent in a changing world」と題したキャリア講演会を開催しました。世界経済の第一線でご活躍されるLam氏から、これからの時代を生きる本校生徒に向けて、熱いメッセージをいただきました。

 

講演は、まずLam氏が従事されている「コンサルタント」の仕事紹介から始まりました。それは単に企業の課題を分析するだけでなく、複雑化する社会の問題に対して「アドバイスを与え、解決する」仕事であること、そして何よりも「人と関わる仕事」であると強調されました。その上で、優れたコンサルタントに必要なスキルとして、「Listening well(よく聞くこと)」「Ask the right question(正しい質問をすること)」、そして「問題は必ず解決できると信じること」の3点が挙げられ、「聞くことは単なる受け身の姿勢ではなく、積極的なスキルである」という言葉に、多くの生徒が感銘を受けたようでした。

 

続いて、本講演の核心である「世界的に有能な人材」についてのお話がありました。Lam氏は、そのような人材とは「いかなる文化や国にも適合できる人」であると定義し、そのためには好奇心を持って学び続ける態度と、物事を最後までやり遂げる「コミットメント」が不可欠であると語られました。また、シンガポールで学ぶ本校生徒に向け、英語や中国語などの言語の習得は、多様な人々とつながり、異文化を深く理解するための「チャンス」そのものであると、その重要性を説かれました。

 

さらに、未来の「リーダーシップ」についても言及されました。Lam氏の考える優れたリーダーとは、自らのロールモデルを持ち、誠実さや信頼といった「価値観」に基づいて行動し、自分のためではなく他者のために尽くせる人物であるとのことでした。AIの台頭についても、「恐れるのではなく、AIにはない人間的なスキルを磨き、テクノロジーを使いこなすべき」という力強いお話もいただきました。

 

講演の最後には、「成功は決して一人では成し遂げられない。常に周囲のサポートへの感謝を忘れず、自分が得たものを社会に還元してほしい」という、心に深く響くメッセージで締めくくられました。

 

世界を舞台に活躍するリーダーからの示唆に富むお話は、生徒が自らの将来のキャリアや、これからの学校生活での学びの姿勢を改めて見つめ直す、大変貴重な機会となりました。